JR福知山脱線事故から15年、安心・安全の鉄道をめざして

 200525日に発生したJR福知山線事故から15年となります。この事故が死者107名、負傷者562名に及ぶ未曽有の大惨事となった原因として、競合する私鉄との競争に勝つためにスピードアップ化を行ない、運転本数を増やすなど、輸送の安全より利益追求が優先されたことや懲罰的な社員管理のあり方が大きく影響していたことが指摘されています。JR各社では今、効率化や要員削減を柱とした業務委託・外注化施策を積極的に進めていますが、その結果、架線や変電所で鉄道設備の保守・点検の現場力の低下や要員効率化に起因する停電トラブルが相次いで発生するなど輸送の安全が大きく脅かされています。私たちは鉄道の輸送業務に携わる労働組合として安心・安全の鉄道をめざして、利用者や地域の皆さんと運動を進めていきます。

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