中央執行委員会を代表して菊池委員長は、「次世代につなぐ節目の大会」として、政治的課題と平和と民主主義を守る闘いについて、第25回参議院選挙では、野党共闘を背景に1人区における統一候補の必勝を期し、全国の組合員の皆さんに奮闘と協力をお願いしてきた。結果的には、当面の改憲勢力3分の2阻止という目標は達成できた。改めてご協力いただいた組合員に心から感謝する。引き続き、安倍政権の暴走を許さず、反戦・反基地、平和と民主主義擁護、脱原発などの運動を平和フォーラムなどの共闘組織との連携を強めながら取り組んでいく。

 国労の喫緊かつ最重要課題である組織強化・拡大について、昨年の大会以降、全国で27名の拡大を勝ち取ることができた。北海道本部で20歳の青年が加入を決意し、九州本部でも連続して国労加入が相次ぐなど、確実に全国に広がっている。労働組合の在るべき論や方針を百回語るより、加入を働きかかけた仲間から、そして加入した仲間から私たちは何を学ぶかという事が何より重要だと思う。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が破綻する中、労働分配率の抑制で実質賃金は回復せず、個人消費も萎んだままの状況にある。2020春闘の最大の目標は、JR北海道とJR四国の有額回答を引き出すこと。昨年度から積み上げてきた要求議論を深めると共にグループ会社及び関連会社の労働条件の「底上げ」を実現させていかなければならない。

 安全・安定輸送確立と労働条件改善について、昨年11月に国労は国交省に11項目の要請を行ってきた。全ての要求項目の実現には至っていないが、引き続き交運労協とも連携し粘り強く取り組んでいく。働き方改革関連法の長時間労働の是正などが今年の4月1日に施行された。また2020年4月施行の同一労働同一賃金に係わる労働条件の変更が幾つかのJR会社ですでに提案された。労働組合としてチェック機能を充分発揮しなければならないと、大きく4点について参加者に訴え挨拶とした。